奇跡のような男の子

2021年1月16日清々しい朝に、那須くんのお誕生日に、素敵なお知らせが届いた。新聞にデカデカと書かれた、

井上音生、那須雄登で帰ってくるミュージカル魔女の宅急便

何度も自分の目を疑った、誕生日に見る都合の良い夢なのか?那須くんがミュージカルってほんと?那須担ながら彼にできるのか?など色々な感情が混ざりあった。

 

 

那須くんと言えば高学歴でクイズ番組によく出てるイメージの人が多いだろう。那須くんの魅力を人一倍知ってるつもりの私も高学歴やクイズ番組などが那須くんの最大の武器で、今後も個人仕事としてはそちらの舞台で闘うと思っていた。同じグループの大昇にミュージカルが決まったときは納得感とついに来たか!という気持ちが大きかったが那須くんがミュージカルをすることは想像できず不安もあった。この舞台があることや原作が有名な映画になってることはもちろん知っていたけど正直那須くんが演じることの想像は全くつかなかった。それと同時に新しい那須くんを見ることができる機会なのではないかと胸が踊った。

 

 

思えば那須くんはいつも最高を更新してくれる。少々昔のことになるが2017年のJr祭りでも、ピッチャーを務めた野球大会も、はじめてセリフを貰った帝劇も、オリジナル曲ができた湾岸も、はじめてのYouTubeも、はじめてソロをやったクリエも、はじめて海を渡って出たステージのスピーチも、はじめてクイズ番組に呼ばれた日も、はじめてドラマに出た日も、すべて大事な日で最高を更新してくれた日だった。

 

 

 

私が最初に観劇したのは2日目の公演だった。初日からTwitterのTLは「那須くんかわいい」で賑わっており私的初日の高揚感が一層増した。

そしていよいよ私的初日、ステージで輝く那須くんを目の当たりにした。プロの方しかいない外部舞台で対等に舞台に立つ那須くんがいた。もちろんほかのステージでも毎回私の中では輝いていたし一番だったのだけどそれまでの現場と全然違った那須くんだった。今年那須くんはDREAMBOYSでユウトを演じた。物語の中心となるメンバーに選ばれたのははじめてで、そこでも私の中の最高は更新され、那須くんのことがより好きになった。しかし魔女宅はそれを優に超えた。セリフ量はもちろん、1人で歌うパート量、俳優さんの熱気、すべてが今まで見たものとは違った。初めて見る世界だった。何よりゼロ番で歌って踊って輝いてる那須くんがたくさん見れる舞台だ。正直初日は那須くんが舞台に立っている感動であまりよく覚えていない、気づいたら終演していて同じ那須担と支え合って歩いていた。(その説はごめんなさい)

 

そして迎えた東京千秋楽、私的2日目、この日もいろんな表情を見せてくれた那須くんはカーテンコールでこんなことを言う。

私の大好きな那須くんだ。ことあるごとに私たちファンや見てくれる人を気遣ってくれる那須くんだ。外部舞台という地で那須くんを見ることが初めてな故に成長や置いてかれている感に寂しくなっていたがなんも心配することはなかった。そこにはいつもと変わらない大好きな那須くんがいた。これまで那須くんの色んな姿を見てきた。色んな姿を見た中でもいつも変わらないこともある。それは目線だ。伝わる人がいるかはわからないしただの主観でしかないのだけど那須くんはファンを見る時いつも決まって微笑んでいる、優しい目で語りかけてくれる。私はその姿に何度も何度も救われた。学校で友人関係に悩んでた時、進路を迷っていた時、部活が厳しくて辛かった時、色んな時に那須くんに救われた。もちろんYouTubeやテレビ番組に出ることも私の活力になっていたが那須くんが出演するライブや舞台が1番力をくれる。今回も不安な新生活に「大丈夫だよ。」と力強く背中を押してくれた。やはりこの人のことが好きで、これからも応援したい。そんなことを思った素敵な日だった。

 

魔女宅の中で好きなシーンがいくつかある。爽やかな笑顔でとんぼくんが登場するシーン、キキちゃんと作戦会議をするパン屋さんでのシーン、キキちゃんととんぼくんがすれ違って儚く歌い上げるシーン、まだまだある。すべてが愛おしく他のキャストさんも含め大好きな舞台である。そんな中ダンスパーティーと、最後とんぼくんがキキちゃんのために飛ぼうとするところからキキちゃんを見送るまでのシーンが私の心が揺さぶられた場面だ。

ダンスパーティーはそれまでのちょっと厚かましくてダサい感じが払拭され、キラキラ輝いて歌って踊る那須くんがそこにいる。ジャニーズにしか出せないオーラ、というものなのかそこにいる那須くんはほんとに楽しそうだった。回を重ねるごとに力が抜けてイキイキと踊っていた。町民のみなさんが上手と下手にわかれて踊ってる中、その真ん中を駆け抜けてセンターに入って踊る那須くんの姿を見た時の感動は忘れられないものとなるだろう。今まで那須くんを応援してきて作られた思い出がぶわーっと溢れ出てきて毎回そこで泣きそうになってしまった。(嘘です2回目以降は毎回泣いてました)

 

 

そしてとんぼくんが飛び立つシーンから最後までは那須担ならみんな大好きだろう。具体的に言えば「僕が飛びます!僕が行きます!」のところからがほんとに大好きで終わった今でも思い出して胸が熱くなる。那須くんは演技でも苦しい感情の時はほんとに苦しそうな表情をする。見ているこちらまで苦しくなってしまうような顔をする。それに対して楽しい時は弾けるような笑顔で演じる。普段感じることはあんまりなかったが那須くんはたくさんの表情を持っている表情豊かな人だった。とんぼくんと那須くんは性格は正反対と言っていいほど違うけれど夢や仕事にかける情熱は通ずるものがあるのではないかと思う。私が偉そうに言えることではないがこの舞台で那須くんは確実に色んなものを吸収したであろう。そのくらい表情の使い方上手くなったなと思った。毎回何かしら大きくなっている那須くんが大好きだ。

 

 

那須くんの初遠征とともに私も初遠征をした。はじまる前までは同じ舞台をそんなにいっぱい見れるのかと思っていたが、いざ見るとだんだん新しい発見があって4回見て気づいたこととかもあり単純に魔女の宅急便というミュージカル1公演1公演楽しんで鑑賞した。メンバーが居ない中舞台に立つ那須くん、首都圏を離れて舞台に立つ那須くん、その姿を一目でも見ようと名古屋に向かった。

 

いざ降りたった名古屋の地、那須くん入所5周年の次の日は那須くんを歓迎するように爽やかな晴れの日だった。名古屋の会場はとにかく規模が大きい。東京会場よりも大きい建物かつ倍の人数くらい入る収容人数。こんな大きな会場の真ん中で1人立つ那須くんを見た事がない。未開の地で見る那須くんへの希望と不安が入り交じった気持ちをよく覚えている。いざ始まるとそこにはなんも変わらない那須くんがいた。会場が大きくたって観客が多くたって変わらずに堂々と輝く那須くんの姿がそこにはあった。途中メガネ外すところゼロズレで瀕死になってた私の話を聞いて支えてくださったお友達ありがとうございました、、、

 

名古屋2日目のお昼公演、今までと何かが違った。先述したクライマックスのシーンでの歌が過去一の声の伸びだった。苦しみながらもキキちゃんを守るために飛ぼうとしているとんぼくんの声が耳に、頭に、心に、全身に響き渡って鳥肌が止まらなかった。気持ちを届けようとする那須くんの想いを受け取ることが出来た気がする。キキちゃんととんぼくんの掛け合いは毎回新鮮で初々しいものなのだけど回数を重ねる毎に厚くなっていく、芯がある、ねおちゃんのキキと那須くんのとんぼになる。2人が1音1音丁寧にハモる姿に私の全ての想いを託したくなる。頼もしい姿に2人は成長した。

 

 

そして迎えた名古屋千秋楽、私的千秋楽。あと1回しか魔法のおすそ分けが貰えない寂しさと、那須くんに、とんぼくんに会える最後の機会かもしれない寂しさと最後まで楽しもう、那須くんの有志を目に焼き付けようという気持ちを魔女宅期間一緒に過ごしたお友達と抱えながら迎えた。それまで3公演観劇して魔女の宅急便という作品が大好きになってしまった。好きになるということは別れが惜しまれる、依存してしまう、だから執着したくない。こんなに一人の人を好きになっといてあれだが私は実生活であまりひとつの事に頼りきったり一人の人とずっと一緒にいたりしない、いつもどこか冷めてるねと言われる、だからこそこうやってアイドルという存在に熱をあげる、魔女の宅急便というミュージカルはオタクとしても、自分個人としても好きになってしまった、これを見て大きくなにかが変わった訳では無いけど私の心の持ちようはたしかに変わったと思う、小さい頃から自分から物事を進めたりたくさんの人の前に立つことが苦手だった私が団体の幹部になった、人と一緒に共同作業するようになった、自分でも驚いてる、まぁこれにはお友達の進言とか色々あるのだけどこの舞台を見て、那須くんの頑張りをみて、私もなにか変わらなきゃいけないなと思ったことも理由にある。

 

魔法のおすそ分けってほんとにあるのかもしれない、私を変えてくれた那須くんや魔女の宅急便を悔いなく見届けて終わろう、そんな思いで迎えた私的千秋楽。開演後すぐに涙が溢れて止まらなくなってしまった、ひとつひとつを丁寧に目に焼き付けた。那須くんがでてないシーンだって大切で愛おしいものだった。ダンスパーティーのシーンの那須くんは今までで1番かっこよかった、輝いていた、クライマックスのシーンは感情が入りすぎていて音程が取れてないところがあった、キキちゃんととんぼくんが手を繋ぐシーンは心がぎゅっとなった、この時間が永遠になればいいと思った。すべて私の中にこの幸せを忘れないように閉じ込めた。

 

カーテンコール、唯一那須くんがとんぼくんではなくて那須くんとして舞台に立つ瞬間、挨拶は今回も私たちを気遣ってくれる優しいものだった。そして数回のカーテンコール後、前列の方からじわじわと観客が立ち上がる、ステージの真ん中でスポットライトにあたり、拍手喝采スタンディングオベーションを浴びる那須くんがそこにはいた。これは私のエゴだがはじめての外部舞台でスタオベを浴びる最初の回を見れてほんとによかった。今まで応援してきた5年弱がフラッシュバックしてきた。楽しい思い出も悔しかった思い出も全部全部このスタンディングオベーションで消化できた気がする。そしてスタンディングオベーションを見て驚きながらも微笑む那須くんを見て、「これからも那須くんが舞台で輝く姿を見ていたい。」と強く思った。こうして私の魔女の宅急便は幕を閉じた。

 

 

大阪の地で迎えた魔女の宅急便千穐楽、感極まって涙を流す那須くんのレポが回ってきた。その真意は分からないけれどそれだけの那須くんの想いが詰まっていた舞台なのだと感じた。経験が浅い中立った舞台、メンバーのいない中立った舞台、前作のイメージが残っている舞台、慣れない地での舞台、きっと私には到底計り知れないプレッシャーが那須くんの華奢な背中にはのしかかっていたのだろう。そんなプレッシャーを跳ね返して那須くんは全18公演を走りきった。ほんとに強くてかっこいい人だと思う。そしてこれからもついていきたい、もらった幸せを少しでも返したいと思う。

 

こんな不安な情勢な中、全ての公演を乗り切れたことほんとに感謝しています。そして魔女宅期間会ってくれたおともだちや、他担ながらもたくさんおはなしを聞いてくれたおともだち、ほんとに大好きです。これからもこんな重くてだめだめな私と一緒に好きな人のことを応援できたら嬉しいです。

 

とんぼくんが「目の前に現れた奇跡のような女の子 毎日考えてしまうよ君のこと」と歌うシーンがある。那須くんは私にとってとんぼくんにとってのキキちゃんのような存在だ。私の目の前に現れて優しく救ってくれる奇跡のような男の子だ。

 

 

私もいつかとんぼくんと飛べるように、誰かにささやかなことでも魔法のおすそ分けができるようにこれからも頑張ります。

 

 

永遠なんて簡単には言えないけどこれからもたくさんの愛を届けます。

 

 

那須くん大好きだよ。

 

 

2021.04.20